Sachiと素敵な"Jazz men"
お店から・・・Sachiと素敵な"Jazz men"のページができるまで・・・
ある日一通のメールがサテンドールに寄せられました。サテンドール&ジャズファンのその方は、「ジャズのお店はなかなか女性一人では行きにくく、また、よりジャズを深く知るためにジャズの仲間を作りたいと思うと同時に、ミュージシャンとも気軽に交流できる場がもてれば」と、サテンドールにご提案をいただきました。その結果、店主体ではなく、お客様&ミュージシャン主体の交流のページを作ることになりました。そして、メールを寄せていただいた通称"Sachi"さんが、インタビュアーとして活躍されることになりました。
 
第十六回目ゲスト:大友義雄(As)さん
Profile:
1947年東京、3人兄弟の末っ子として生まれる。母親が小唄の師匠。日大芸術学部音楽科入学と同時に当時先輩だったクラリネットの花岡英二氏と知り合いジャズの演奏を本格的に開始する。60年代半ばに自己のグループを結成。サイドメンには常に時代の最先端のミュージシャンを選択、才能有る若手ミュージシャンを見極める大友の目は業界でも有名で、彼のグループから育って現在活躍しているミュージシャンは実に多い。71年後半には新宿ジャズ賞を受賞。サックス・プレイヤーとしての地位を不動のものとして常にスイング・ジャーナル誌の人気投票も上位を占めるようになる。

http://bluemode-st.com/ohtomo.html

 
インタビュア:林 幸千代
Profile:
株式会社キレイコム
代表取締役社長
http://www.kireicom.co.jp/
東京音楽大学声楽科卒業
在学中はクラッシックばかりでしたが、ビジネスでのアメリカ出張時に、"Yoshi's"に通い、素敵でカッコいい"ヨシさん"と出会い、Jazzを覚えました。
そして、帰国後、日本のJazzも聴くようになり、Jazzミュージシャンをもっとクローズアップしていきたいと思い、この企画が生まれました。
 
Sachi:こんにちは。はじめまして。
大友さん:こんにちは。

Sachi:実は私がサテンドールに最初に来た時のライブが大友さんだったんです。昨年2/13のValentineライブでした。
大友さん:おぉ、そうだったんですかぁ。(笑)

Sachi:はい。(笑) さて、大友さんといえば日本のジャズ界では大御所だと思いますが、そもそもJazzを始めるキッカケというのは何だったのですか?
大友さん:兄弟3名いるんですけれど、うちのおふくろが兄弟全員に楽器させていたんですよ。何故かって言うとね、『音楽やる子は不良にならない!』っていう勝手な理由だけでね。(笑)

Sachi:そうですか。(笑)
大友さん:うん、一番上の兄貴がクラリネット、次がフルート、僕がピアノをね。でも、うちはピアノが無かったから近所のピアノを借りてね。 もう嫌で嫌で泣く泣くやっていたよ。その近所の家に行くのがあまりに嫌でピアノやめちゃったね。(笑) クラッシックピアノだったんだけれど、クラッシック、ぜっんぜん興味無かったんですよ。(笑)

Sachi:何歳くらいの時ですか?
大友さん:幼稚園くらいかな?そうそう幼稚園では”棒”も振っていたね。そういえば、指揮者になっていたら、どうだったんだろう???

Sachi:(笑) では、ピアノの後がサックスですか?
大友さん:いや僕ね、『禁じられた遊び』が弾きたかったんですよ。だからピアノの後はギター習いに行ったね、中学校くらいかな。そうしたら僕は『禁じられた遊び』だけをしたかったんだけれど、その先生が『ドレドレドレドレ、レミレミレミレミ…』ばっかりやらせるんでねぇ。それでつまんなくて止めちゃったね。

Sachi:(笑) では、そのギターの後がサックスですか?
大友さん:いや、その前にクラリネットをやってね。(笑) グレンミラーオーケストラとか好きだったからね。でも、そのうち『モダンジャズ』とかがやりたくなって、それでサックスを始めたね。

Sachi:そうですか。その頃はもう高校生ですか、10代終わりの頃かしら?
大友さん:う〜ん、18,19歳くらい、浪人時代かな? そうそう、僕、高校3年生を2回やっているからね。(笑) 

Sachi:それはそれは。(笑)
大友さん:僕ね、曉星高校というところに行っていたんだけれど、学校が色々と厳しくてね。学校では『ブラックリスト』に載っていたんですよ、学園祭とかでJazzをやってたからね。『Jazzは神を冒涜するものである』とか言われてさぁ。(笑) 当時、もう僕はスイングジャズとかをやっててね。それでダンスパーティーで知り合った『白百合学園』の女の子が学校にチクッたんですよ!それで期末試験を受けられなくて、3年生2回やっちゃったんだよね。(笑) でもさぁ、当時はわからなかったんだけれど後から考えたら、『Jazzは教会音楽から発生したんだからミッションスクールでJazzやったってもいいんじゃねーか!』と思ったよ。(笑)

Sachi:そうですね。(笑) お勉強は出来たけれどJazzをやっていた所為で高校3年生を2回してしまったということですね。
大友さん:いや、勉強も出来なかったよ。(笑)

Sachi:(笑) それで高校卒業後は日大芸術学部に入学されたわけですね?
大友さん:うん、別に僕は大学なんて行きたく無かったんだけれどね。おふくろが、「ミュージシャンになれなかったら普通の社会人になるんだから、その時大学くらい出ていなければしょうがないだろう」って言ってね。まぁ半年で止めましたけれどね。(笑)

Sachi:えっ、半年ですか?(笑)
大友さん:うん、その頃米軍キャンプとか新宿のダンスホールとかに出ていてね、お金は儲かるわ、女の子にはモテるわで、そっちの方がもう全然面白くてね。(笑) 朝、学校に「行ってきます!」と言って家を出てそっちに行っちゃってさぁ。それである日突然学校から家に電話があってね。「授業料、払っていません!」って。(笑)

Sachi:えっ、学校に行かないだけで無く、授業料も支払っていなかったのですか?
大友さん:うん、授業料みんな使っちゃっていたんだよねぇ。(笑)

Sachi:何に?女の子とのデート代とか?
大友さん:うん、それもあったけれど、レコード買ったり楽器買ったりね。

Sachi:それでお母様はどうでしたか?
大友さん:うん、怒ったねぇ。(笑) もう怒りまくったね、勘当同然でね。(笑)

Sachi:あの〜、不良にならないために音楽をされたのでは???
大友さん:うん、不良にはならなかったよ。

Sachi:…。(笑) その後ライブハウスでのお仕事となるわけですか?
大友さん:いやいや、ライブハウスなんかは憧れだったね。まず、キャバレーとかでサックス吹いていたね。ただ、そういうのは裏が皆コレもん(頬を斜めに指を!)なんだよね。だからしょっちゅう怖い思いもするわけよ。しかも、そういうところは大体が歌謡曲をやらせるんだよね。たまにお客がいない時なんかにJazzをやらせてもらったりね。Jazzがやりたかったわけだから、ちょっと違ったよね。

Sachi:では、その頃、他の道に進もうなどと考えましたか?
大友さん:ん〜、映画が好きだったんで、特に石原裕次郎なんかの映画がね。だから、映画俳優になりたいと思ったね。

Sachi:そうですか。(笑)
大友さん:いや、ホントだよ〜。

Sachi:わかりました。(笑) では、そのまま音楽を続けて、今はずいぶんと指導もされていらっしゃるようですが、生徒さんはどの位いらっしゃいますか?
大友さん:今は3つの教室で教えていて、そうだなぁ、60〜70名位かな。若い人を教えていると良いよね。新鮮な気持ちにもなれるしね。生徒たち、僕より30歳とか40歳とか年下だと思うんだけれど、友達感覚かな。向こうも友達と思っているんじゃないの? 逆に年寄りは苦手なんだよね。自分も年寄りのくせにね。(笑) 

Sachi:では、最後に大友さんの夢をお聞きできますか?
大友さん:そうだね、一日でも長く良い演奏をしたいね。やはり自分の生徒達が来た時に感動をしてくれるような演奏をしたいな。

Sachi:今日は楽しいお話をありがとうございました。
【インタビューを終えて…】
「もうすぐ還暦だよ」と言いつつも近くで拝見するお顔はシワひとつ無くとても若々しい印象でした。「お休みの時はたいてい自宅にいる。理由は人と一緒だと気を使うから」と仰る大友さん。インタヴューの中でも優しい心配りとシャイな部分が大変魅力的に感じました。今夜は、ゲストに平賀マリカさんを迎えての落ち着いた大人のライブでした。大好きなリクエストの『The Wedding』にウットリ…。
大友さん、楽しいお話をありがとうございました。
次回10月は、里見紀子(Vln)さんを予定しています。どうぞお楽しみに。
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