Sachiと素敵な"Jazz men"
お店から・・・Sachiと素敵な"Jazz men"のページができるまで・・・
ある日一通のメールがサテンドールに寄せられました。サテンドール&ジャズファンのその方は、「ジャズのお店はなかなか女性一人では行きにくく、また、よりジャズを深く知るためにジャズの仲間を作りたいと思うと同時に、ミュージシャンとも気軽に交流できる場がもてれば」と、サテンドールにご提案をいただきました。その結果、店主体ではなく、お客様&ミュージシャン主体の交流のページを作ることになりました。そして、メールを寄せていただいた通称"Sachi"さんが、インタビュアーとして活躍されることになりました。
 
第九回目ゲスト:矢野沙織(As)さん
Profile:
ゲスト:矢野沙織(As)
プロフィール:1986年10月27日生まれ、東京都出身。
小学校4年生の時にブラスバンドに入りアルトサックスを始める。小学校6年生の時に聴いた「ジャコ・パストリアスの肖像」の1曲目に収録されているチャーリーパーカー作の「ドナ・リー」に衝撃を受け、以後ジャズに傾倒するようになる。その後アルトサックスを池田篤氏に師事。ジャズ音楽理論を勉強する。
http://www.commodojazz.com/
 
インタビュア:林 幸千代
Profile:
株式会社キレイコム
代表取締役社長
http://www.kireicom.co.jp/
東京音楽大学声楽科卒業
在学中はクラッシックばかりでしたが、ビジネスでのアメリカ出張時に、"Yoshi's"に通い、素敵でカッコいい"ヨシさん"と出会い、Jazzを覚えました。
そして、帰国後、日本のJazzも聴くようになり、Jazzミュージシャンをもっとクローズアップしていきたいと思い、この企画が生まれました。
 
Sachi:こんにちは。はじめまして、よろしくお願いします。お若いですね、お幾つですか?
沙織ちゃん:18歳です。

Sachi:何歳からサックスを始めたのですか?
沙織ちゃん:11歳ですね。

Sachi:楽器を始めたキッカケは何かしら?
沙織ちゃん:小学校の吹奏楽部に入ったんです。それも友だちの付き添いで。(笑)

Sachi:なるほどね。(笑) その頃は、こんな風(現在の活躍)になると思っていました?
沙織ちゃん:はい!(笑)

Sachi:いいですねぇ。(笑)サックスの前に何か楽器を勉強されていたのですか?ピアノとかは?
沙織ちゃん:まぁ、一応やってましたね。親戚で、ピアノの先生がいたので。でも、もう、イヤでイヤで仕方が無かったんです。「止めるに止めらんない親戚関係!」みたいなってやつ?(笑)

Sachi:(笑)、でも、ピアノをやっていたのが吹奏楽をやりだすキッカケになったのでは無いかしら?
沙織ちゃん:あ〜、全然関係ないと思います。(笑)クラブ活動は、皆、入らなきゃいけないって感じで、ホント、友達に誘われたまま入ったって感じで。別に「○○になりたい!」とかそういうの、全然無くて。

Sachi:でも、その頃、今の自分が想像できたということは、クラブに入って、その時点で、他の生徒たちと全然違っていたの?
沙織ちゃん:ん〜、そうですねぇ。その頃、チャーリーパーカーの「ドナ・リー」というのを聞いたんですよ。うちに、そういうCDがいっぱいあったんで。父が好きなんですよ。そうしたら、もう、すごい感動しちゃって。チャーリーパーカーなんて人の名前も知らなかったんですけれどね。それで、「ジャズマンになろう!」って思いました。(笑)

Sachi:小学生でしょ?!
沙織ちゃん:そうです。(笑)

Sachi:では、小学校を卒業後、中学に入ってからは?
沙織ちゃん:もう、ずっと一人で練習してましたね。クラブにも入らないで。個人レッスンもほとんど受けて無いですね。

Sachi:今、高校生だけれど、ライブのスタートは、いつですか?
沙織ちゃん:中学2年(14歳)の春休みに、本が好きだったので、チャーリーパーカーなど色々なジャズ関係の本を読んで。その中で、ビリーホリデーの自伝も読んだんですけれど、そうしたら、たまたまビリーホリデーも「14歳から歌を歌って稼いだ。」と書いてあって。彼女はお金が無かったから歌ったんですけれどね。でも、後から知った話では、その自叙伝は嘘ばっかりだったらしいですよ。(笑)でも、その時は、「自分もそうなろう!」って。それで、自分は高校には行かないんだと思っていたんですよ、中学生の時にずっと。(笑)

Sachi:えっ!大学じゃなくて、高校にも行かないって?!
沙織ちゃん:そうなんです。(笑)義務教育が終わったら、アメリカに行くもんだと思ってて。でも、実際、その年齢になってみると、それも何だか現実的じゃないなぁ、と思って。(笑)それで、ライブハウスに売り込みに行ったんですよ。(笑)

Sachi:ん?!どうやって?聞いてもいいかしら?
沙織ちゃん:いいですよ。(笑)よく、音楽雑誌のページの後の方に、ライブハウス一覧表みたいなのがあるじゃないですか?店の名前と電話番号が載っているやつ。それを見て、ただひたすら電話したんですよ。(笑)

Sachi:えっ!それ、何歳の時?ご両親は知っていたの?
沙織ちゃん:14歳の時です。両親には言えませんよ〜。(笑)うち、門限とかあって、すっごくうるさい家だったんです。夜、外出するなんて有りえない!でも、昼間電話しても、ライブハウスはいないし〜。(笑)

Sachi:では、いつ、どこで電話営業(?)したの?
沙織ちゃん:学校から帰って塾に行くじゃないですか?「塾、行って来ま〜す!」とか言って。それで塾に行かないで公衆電話で電話するんですよ。(笑)

Sachi:・・・、すごいわね、見習わなきゃ。ジャズミュージシャンだけで無く他の才能もあるわね。うちの社員にも教えなきゃ・・・。(笑)
沙織ちゃん:でね、都内全部電話しましたよ。でも、どこもまともに受け取ってくれなくてね、当たり前ですよね。(笑)でも、一件だけ、「ん〜、まぁ、そこまで言うんなら仕方ないかぁ。」というところがあって。そこで初めて日本のミュージシャンの演奏を聞いたんですよ。それまでは外国のジャズ(CD)しか聴いたことが無くて。だから、「日本のミュージシャンなんて大したこと無い。」と思い込んでいたんですよ。(笑)「自分は結構行けるんじゃ無いか?」って。知らないと、人間って強く出られちゃいますよねぇ。(笑)

Sachi:それ、何歳?
沙織ちゃん:14歳!(笑)

Sachi:・・・(笑)
沙織ちゃん:でも、ライブでゲストとかで出してもらったら、日本人のジャズミュージシャンが、皆、上手でビックリしちゃったんですよ。(笑)「なんて、上手な人が日本にはいるんだろう?」って。そう思っているうちに、どんどん自分が情けなくなっちゃって。そりゃ、中学生だから、ミュージシャン達にも色々言われますしね〜。そりゃ、落ち込みましたね、泣かされましたし。(笑)今でも当時のミュージシャンに会うと言われますよ。(笑)それで、そのライブを見に来た業界の方からCDデビューの話を頂きまして。でもね、その頃、CDを出すことなんて全然大したこと無いし、なんたって、自分は世界で一番だろうなぁ。」って思っていたんですよ。(笑)でも、CDが出来上がって聴いたら、とにかく酷くてね。(笑)すごく下手だと思いましたね。自分がやりたい演奏が出来なくて、もう、悔しくて悔しくて。そんなことを乗り越えて、今かな?それが3年くらい前ですね。(笑)

Sachi:今、学校には行っているの?
沙織ちゃん:行ってますよ!授業が終わったら名古屋のライブハウスに行って演奏し、最終の新幹線に乗って帰宅して翌朝学校に行って、また大阪に行く、そんな感じかな?(笑)全然、イヤじゃ無いんですよ〜。だから、なんとも思いませんね。

Sachi:なるほどね。この若さで、このご活躍なのですから、やはり普通の人とは違いますね。しかも、そのキッカケを14歳の自分で作ったのですからね。すごい・・・。今日は大変勉強になりました。(笑)本当にどうもありがとう。
では、最後に、ファンの方へ何かメッセージをいただけますか?
沙織ちゃん:そうですねぇ〜、良い帽子やさんがあったら教えてくださ〜い!(笑)帽子、好きなんで。

Sachi:(笑)今日は、どうもありがとうございました。
【インタビューを終えて…】
実力、話題共に今後の活躍がさらに期待されている矢野沙織さんにとても興味がありましたが、デビューまでの道のりは想像を超えるものでした。インタビュー中のニコニコと微笑む18歳の顔とは裏腹に、出てくる内容は、まるで社内の営業報告のようでした。すごい営業手腕と行動力!自分で自分の営業をする14歳…。やはり、成るべくして成った現在の姿ですね。今日は本当に勉強になりました。沙織ちゃん、どうもありがとう。
では、次回3月のゲストは、『タイムファイブ』の皆さんです。どうぞお楽しみに!
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