サテンドール魅力の秘密
4.サテンドールのJAZZ

さて、いよいよ「サテンドールのJAZZ」の章です。ここはやはり、要となるところですよね。ほかのJAZZスポットにない、サテンドールならではのオリジナルな話題をたくさんお聞きできたらと思います!

「もちろんです。神戸サテンドールを立ち上げたとき、ぼくはそれまでのJAZZのイメージを払拭したくて、かなりいろんなことをやりました。当時はJAZZといえば、音楽は素晴らしいのにとても退廃的だったんです。ミュージシャンは、酒や女、薬におぼれたり、時間にルーズだったりするのが当たり前で、それをかっこいいとするようなことろがありました。そういうミュージシャンは、一切採用しない方針をまず決めたんです」

そうなんですか! 今はそんなイメージほとんどないですよね。ミュージシャンの方々は、みんなきちんとしてらっしゃって、とてもフレンドリーだし、いい方が多いように思います。わたしたち後輩に対しても、皆さんとても親切ですし。

「いろんな人たちの努力で、ようやくそのようになってきたんだと思いますよ。退廃的だと、お客様にも悪影響ですし、いいことは何もないんです」

あ、それはそうかもしれません。JAZZが好きというだけで、すくなくとも固い親には信頼してもらえないことが多いですよね(笑)。

「そうですね。ですから、そういう店にはしないように、つとめてきたつもりです」

先日驚いたんですが、友人がライヴに来てくれるとき、小学校5年生の息子さんを家に一人で置いてこなくてはならなくて、問い合わせたら、「静かに聴けるなら、まったく大丈夫。ぜひお連れください」と言っていただいて。とても喜んでいました。

「子供は、小さいころからいろんなところに連れて行って、いろんなものを見せたほうがいいというのが、ぼくの考えです。情操教育に音楽ほどいいものはないですしね。この話は、ほかの章でもぜひしたいと思っています」

わたしも、あの小さな息子さんが、あの夜をどんなふうに記憶して、彼の中でどんな思い出に育っていくのかと思うと、なんだかとても楽しみなんです。

「将来、ステージに立つ人間になるかもしれませんね」

ああ、ほんとに(笑)。だとしたら、サテンドールの役割はすごいです! 井上社長の教育の話はとても興味深いですよね。楽しみにしています。

「まず、ぼくは、スタッフにしろミュージシャンにしろ、発掘したり育てたりすることが大好きなんです。そのひとつがヴォーカルですね。まずは10ヴォーカルに出演していただいて、上達してきたら、今度は4ヴォーカル、3ヴォーカルと上がって行って、ビッグバンドに、最終的には、ソロでライヴができるリーダーになってもらいます。セッティングされたライヴに出るのと、自分ですべて決めるのとはまったく違いますからね」

リーダーズライヴは、やらなきゃいけないことがたくさんありますよね。

「そう。自分で、どんなライヴにするかを企画して、編成もミュージシャンも決めて、ゲストヴォーカルも招く。いろんなことに気を配らなくてはなりませんし、企画力も磨かれます。責任感のある人でなければできません」

わたしも、ずっと見てきたヴォーカルの方、たくさんいますよ! マミコ・バードさんは10ヴォーカルのときから聴かせていただいていて、もうリーダーですし。あと、びっくりしたのは、ピアニストの萩原えりこさんがヴォーカルを始めたのも、井上社長のアドバイスがきっかけだったんですよね。

「彼女は、ピアノはすごくいいですが、あるときにちょっとお遊びで歌ったことがあるんです。それがとてもよかった。だから、ぜひ歌もやりなさいと勧めたんです。最初は断ってきたんですが、やってくれました。案の定、ライヴは大人気ですね」

えりこさんのライヴ、とても楽しいですよね。これがやはり企画力なのかなと思います。

「そうですね。彼女は弾き語りもできるから、仕事もどんどん入ってきているみたいですね。そうだ、そういう話をミュージシャン本人からも、いろいろ聞けたらいいな。ぜひこのコラムのゲストにお招きしましょう」

それは楽しみですね! 井上社長の人脈の数だけ話がありそうですね!

「ちょっと考えただけで、いろいろ思い浮かびます。サテンドールに19歳の頃から出演しているマリーン、ぼくとはずいぶんと古い付き合いのピアニスト・今田勝さんは、生誕80周年ライヴを先日やったところです。ぼくのゴルフの師匠でもあるし、家の設計もぼくがやったり」

これは、この章はすごいことになりそうですね。必見です。

「この章だけじゃなくて、全部必見なんですけど(笑)」

あ、そうでした(笑)。皆さん、楽しみにしていてください。この人の話が聞きたい!というリクエストも、ぜひお寄せいただければと思います。井上社長が、何でもご希望にお答えします!

「書くのは石倉さんですよ(笑)」

はい、がんばります(笑)。