サテンドール魅力の秘密
ジャズレストラン六本木サテンドールオーナー井上社長

Vol. 9  サテンドールヴォーカル教則本始動その2

  サテンドールならではのヴォーカルさんのためのステージング教則本を、ついに始動させるというお話を前回お聞きしました。きょうはその第2弾ということになりますね。

井上「そうですね。考えなくてはいけないことはたくさんあります」

ということで、きょうはちょっとタイトル案を考えてみたいと思うんですが。

井上「タイトルは、『マリーン&サテンドール20人のヴォーカルによる教則本』みたいな感じかなぁと思っています」

教則本、というのは何となくカタいイメージですよね。「○○読本」という言葉だとどうでしょうか。

井上「う~ん、でもそれだとハウツー本だということがわからないですよね」

そうですよね……。

井上「マリーンには前面に出てもらうこと、サテンドールに出演している20人のノウハウを載せること、それを新人の歌手の人やこれから歌を始めたい人の参考にしてもらいたいこと、そのあたりがうまく表現できれば言うことないんですけどね」

そうですよね。あと、タイトルは顔ですから、とにかく大切ですね。内容を端的に表すだけでなく、ビシッと伝わりインパクトもあったほうがいいと思います。

たとえばものすごくヒットした本に『バカの壁』というのがあったじゃないですか。あと『鈍感力』とか。あのあたりは、流行語になるぐらいのインパクトがあってベストセラーになったわけです。

井上「『風が吹けばなぜ桶屋が儲かるか』というのもありましたね」

そうですね。あれは、タイトルと内容が違うお手本で、ものすごく固い経理の本ですが、タイトルのおかげで大ヒットしました。まぁ、そういうところを狙う必要はないと思いますが、内容をきちんとアピールしたいですよね。

井上「石倉さん、なにかアイデアはありますか」

そうですね。『マリーン&20人のJAZZシンガーに聞く』という副題を前につけて、メインタイトルは『サテンドールのステージに立つために』というのがいいんじゃないでしょうか。

井上「え~、それは恥ずかしいなぁ。なんか宣伝してるみたいじゃないですか」

井上社長、あのですね(笑)。サテンドールのヴォーカル教則本を出したいんですよね。某M店とか某B店とかのじゃなくて。

井上「それはそうですけど」

で、井上社長が今現在頭の中で描いておられるステージングというのは、サテンドールのステージを毎日眺めて、あるいはご自身で立たれてみて、いろいろ気付かれたこととか、提案などを入れて行かれたいわけですよね。

井上「もちろんそうです。それで、みんなのアイデアを持ち寄りたいわけです」

だったらそれをいちばんに打ち出したほうがインパクトがあるし、何よりわかりやすいと思いますよ。たとえば、キャッチコピーに「彼女たちは、なぜステージでキラキラ輝いているのか」とかつけるわけですよ。で、表紙には、マリーンさんと、20人のシンガー全員の、ご自身でいちばんいいと思っておられる顔写真をいただいて載せるんです。

井上「ああ、それはいいですね。ヴォーカルさんたち、すごくやる気になってくれそうですね」

なにしろ、歌手はスターです。スターというのは、本来は、遠く輝く手の届かない存在とか、そういった意味なんですよ。『歌姫』とか『DIVA』という言葉もあるぐらいですから。憧れの対象になるように、ある意味神格化する必要があると思います。

井上「なるほど。たしかに、日頃身近にいるので、そういった一般感覚がむしろマヒしているところはあるかもしれません」

とくに、ふだん大酒飲んで騒いでる姿とか見ていると(笑)。

井上「あ、石倉さん、自分のこと言ってますね」

そんな。先輩方に比べたら、わたしなんかまだまだ赤ん坊ですよ(笑)。ものすごい方、たくさんいらっしゃいますから。だから大尊敬してるんです。

井上「なるほど。あと、呼び方ですが、歌手、シンガー、ヴォーカルといろいろありますが、ヴォーカリストというのはどうなんでしょうか」

一般にはJAZZシンガーというほうがわかりやすいと思います。あと、ヴォーカリストという呼び方はちょっと難しいんですよ。昔、サラ・ヴォーンだったと思いますが、インタビューで「あなたはヴォーカリストとして、ジャズに対する考えをどうお持ちですか?」みたいな質問をされたとき、彼女は、「ヴォーカリストだなんてとんでもないわ。わたしはただのジャスシンガーよ。ヴォーカリストというのは、ビリー・ホリデイのような人のことを言うのよ」と答えたという有名な話があるんです。『ヴォーカリスト』というのは、サラ・ヴォーンにさえそう言わせてしまうほどの呼称なんですよ。普通に使う方もいらっしゃいますが、ちょっとそういうことにうるさい人が読んだらクレームが来る可能性もあります。なので、そういうところは謙虚に「JAZZシンガー」のほうがいいと思いますよ。

井上「なるほど。JAZZシンガーという呼び方も、じゅうぶん夢がありますよね」

ええ、素敵な呼び方だと思います。

井上「話していると、いろいろ広がってきますね。20人のミーティングは行いますが、その前に、遊びに来てくれたヴォーカルさんなんかとも、気軽にこういう話ができるといいですね」

そうですよね。いつも、井上社長と石倉が店の隅でこそこそ相談してますからね(笑)。先輩方がもしいらっしゃったら、ご希望とかご意見とかお聞きできるといいなと思います。もちろん、お店じゃなくて、どこかでお逢いしたときに声をかけていただいてもぜんぜんオッケイです! それとか、メールとかでも。

井上「サテンドールを愛してくださっている方皆さんで作る本なので、いろいろアイデアを持ち寄りたいですね。あと、アンケートの内容ですが、なにか新しい案はできましたか?」

あ、それはかなりスペースが必要ですので、次回、お話させてください。

井上「わかりました。楽しみにしています」