去年の始め頃からヴォーカリストの集客が目に見えて減ってきています。その原因を追究すると、サテンドールでは他店に比べて箱が110名収客と大きいので、一人のヴォーカルではペイしないので3名以上のヴォーカリストのステ

ージをやっていました。

10数年前に考えた事が、ジャズの店をやっている以上ヴォーカリストを育てるのも我々ジャズの店の使命であると考え、アマチュア&セミプロの10人のヴォーカリストのライブを考えました。実際それから4Vo、3Vo、そして希望者にはビッグバンドを経験して頂いたり、その後ヴォーカリストとして最終目標であるリーダーライブとなりますが、これまでに何人もの人が達成しています。

その為の条件という事を言わせて頂くと、歌が上手いという事は最低条件ですが、その他にもステージング、おしゃべり、ステージ衣装のセンス、そして店を経営していくにあたってどれだけファンがいて集客できるのかという事も大切な要素です。

その努力をやっているかどうかは総合的に考えて、私は把握しているつもりです。常に日曜日の10Voの日も2時からリハーサルが始まりますが、必ずカウンターで仕事をしながら聴くようにしています。やはり、リーダーライブまで登りつめる人はアイディアも豊富で楽しいステージ作りを考えています。勿論私からもアイディアを出してアドバイスします。

リーダーライブでもワンマン、またはゲストボーカルを1~2人入れる場合もあります。そしてバンド編成も全て自由に出来るのでその構成を考えたり音楽をやる人間にとっては楽しいと思います。

最近リーダーをやった方とこれからやる方の例を紹介します。

まずは12月に初リーダーをやった足立さやかさんですが、彼女は去年の1月に初めてサテンドールデビューしました。彼女のジャズに取り組む真面目さに、そして3ヴォーカルの中でもいつも集客は抜群で9月にはやる気を起こさせる為、来年3月にはリーダーを考えていると伝えたのですが、その後立ち退きが決まったので急遽12月にやろうかと伝えた所「やります」との返事で、ワンマンライブで100人以上のお客様が入り、また内容的にもダンスを入れたり中々面白い企画でステージでは大変盛り上がり、これならば次の機会があってもお客様には再度来て頂けると思いました。

先日7月のスケジュールのオファーを出した所全然返信の電話がなく、もしサテンドールへ出たくないなら言って下さいとお願いした所、「神戸でジャズ祭に出演とニューヨークへ行くと言いました」と言われ、そこで私も思い出しました。彼女が何故ニューヨークに行ったのか、それはジャズヴォーカルの勉強の為だったそうです。

すごい影響を受けたそうで、当分はステージを休んでもう一度勉強しなおしたいと言う事でした。その気持ちは私は大好きです。

しかし、結構やっかむ人もいたりして、それは私としては悲しい事で決して皆さんそのような人であってほしくないです。私は決して特別扱いをしたりする事はなく公平にしますし私自身そのような不平等は最も嫌う人間です。

 

それでは、次は7月21日に初のリーダーライブをやることが決まった秋吉尋美さんですが、彼女もいつも店の事を考えてくれ集客はしっかりしていただいてます。そのような訳で店側としても新しいバンドを増やすという意味でもリーダーを打診したところ「頑張りたい」という事でやる方向で決まりました。彼女のアイディアは、ピアノトリオに今大人気の木下麻里(Vl)、クアトロアーという彼女が習っている北山敦子さんと二人のボサノバのトリオでの歌が入り、やまゆりのというライブペイントアーティストが加わります。スペシャルゲストに直木賞作家・タレントの志茂田景樹さんのトークと、これから打ち合わせをしますが場合によっては歌もやっていただくかもしれません。いろいろ私からもアドバイスしましたが恐らく100名様は確実に越えると思います。

 

結局リーダーにまで登りつめる人というのは、責任感があり、私としては安心して任せられる人であり多くのファンを掴んでいる人付き合いの良さ、誠意のある人柄の良さ等多数ありますが、ただ集客が目的の計算高さやしたたかさが心の奥にあればいずれは離れていくと思います。そして大切な事は向上心がある事で一生懸命ジャズに対する努力が感じられるかどうか本当に大切な事だと考えます。

 

この所、30席位の店まで3人ヴォーカルを入れている店が増えており当然ヴォーカル不足となっているのが現状だと思います。そのような時代ではありますが人によってはキチンと計画を立ててそれぞれ出演する店への集客を考えて、場合によっては断って来る方もいます。

 

最後に私の考えを述べさせていただきます。ファンの方を大切にするという事は当然の事であり非常に大切な事ですが、店によってはホステスまがいのサービスを要求する店もあるようですが、そのような事は私は絶対にあってはならないという考えです。ジャズボーカリストという誇りを持って仕事をやっていただきたいと私は思っております。情報によるとヴォーカリストを口説く事を目的としている人もいると聞きました。そのようなお客様はサテンドールはNGですしお断りしています。そのような人はジャズを聴くことが目的ではないので目的を達成すれば即ファンではなくなり次へというのが彼らの手段であると思って下さい。

 

それでは私なりのこれまでに得た情報を、自分なりの考えから集客に関して述べさせていただきます。そして私が書いた「プロが教えるジャズヴォーカル読本」(完売しています)から「集客とお客様のケア」の項から約20名のヴォーカリストの意見を簡略化して分かり易くお伝えしたいと思います。それとは別にいつも集客がいいミュージシャン等からもお聞きして近々アップさせていただきます。乞うご期待。6月6日の久々のライブも応援よろしくお願いします。